LEGO®Serious Play®とは?
LEGO®Serious Play®(以下LSPと称する)とは、レゴブロックを用い、個人の価値観やビジョンなど、頭の中でなんとなく意識しているモヤモヤの部分を可視化することで、コミュニケーション能力や問題解決能力のアップを目指すメソットを利用した新しい学びの道具です。
レゴと聞くと遊びの道具と思われるかもしれませんが、手を使い、ある形を作りあげ、それにストーリーを加えて説明する。レゴも立派な教育道具なのです。
レゴシリアスプレイは公認のファシリテーターが行います。聖学院では技術科・数学科・体育科の3人の先生が公認ファシリテーターの資格を持っています。
レゴブロックに2×4のポッチがついているブロックがあります。そのブロックを2つ使うことで24通り、6つ使うことで1億通り以上の組み合わせがあります。レゴは自分の頭の中で考えていることを表現するにはぴったりな材料なのです。
物理部では、LSPを技術科の内田先生に協力してもらい、部員に向けた講座を2回行いました。
2回とも「問題解決のプロセス」というテーマの元、講義を行い、2回目の講義の際にはランドスケープを通じて班ごとに1つの作品を制作しました。
ランドスケープとは?
ランドスケープとは、班のそれぞれの人の思考がレゴの作品になり、その作品を1つ1つ集め、作品同士の関係性などを考えながら作品を具体的に操作し検討することができます。ある作品(考え)と別の作品(考え)の間には時系列上の考えがあったり、異なる優先度を持っていたり、因果関係があったりと様々な関係性があります。この関係性をテーブル全体で作品を動かしながら探して行くのがランドスケーピング(ランドスケープ)と呼ばれるものです。
LSPから得たものは?
2回のLSPを通じて、部員それぞれの考えや意見を他の部員に発表し意見を言い合うと行った貴重な学びができたことと思います。「来年度どんな物理部にしたいか?」という題で部員達から出てきた意見を、今後の物理部の発展の為に生かしていこうと考えています。
また、物理部のLSP開催に関して、本校技術科の内田先生に協力していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。